「うちの場合、どの補助金が使えるのだろう」。蕨市の葬儀に関わる公的制度は複数ありますが、実際に使える制度は、亡くなられた方が加入していた保険と、ご家庭の状況で決まります。
制度ごとに「併用できる組み合わせ」と「どちらか一方しか使えない組み合わせ」があるため、全体像を知らないと申請もれや勘違いが起こりがちです。この記事では、蕨市の葬儀社・中央福祉葬祭が、蕨市で使える制度を一覧で整理し、誰が・どの制度を・いつまでに使えるのかを、併用の可否まで含めて解説します。
まず、制度の全体像を一覧でお示しします。
| 制度名 | 金額 | 使える方 | 申請期限 |
|---|---|---|---|
| 葬祭費(国民健康保険) | 50,000円 | 蕨市国保の加入者が亡くなり、葬儀を行った方 | 葬儀の翌日から2年 |
| 葬祭費(後期高齢者医療) | 50,000円 | 後期高齢者医療の被保険者が亡くなり、葬儀を行った方 | 葬儀の翌日から2年 |
| 埋葬料(社会保険) | 50,000円(原則)※健康保険組合によっては独自の付加給付あり | 協会けんぽ・健保組合の被保険者が亡くなった場合の家族等 | 死亡日の翌日から2年 |
| 市民葬(蕨市) | 市が63,000円/100,000円を負担※簡素な仕様2のほうが市の負担が大きい | 蕨市民(葬儀場所の要件あり) | 葬儀前に指定店へ申込み |
| 非課税世帯支援 | 市が50,000円を負担 | 故人様・喪主の世帯全員が住民税非課税の場合 | 要事前確認 |
| 葬祭扶助(生活保護) | 基準額の範囲内 | 生活保護受給者等 | 葬儀前に要相談 |
| 死亡一時金(国民年金) | 120,000〜320,000円 | 第1号被保険者として36か月以上納付した方の遺族等 | 死亡日の翌日から2年 |
以下、どの制度が使えるかの判定から、併用の可否までを順に見ていきます。
まず確認すること|故人様の保険の種類で決まる

制度選びの出発点は、亡くなられた方がどの医療保険に加入していたかです。次の3つのパターンで、受け取れる給付がほぼ決まります。
パターン1|75歳以上(後期高齢者医療)
後期高齢者医療制度から、葬祭費50,000円が支給されます。高齢のご家族を見送るケースの大半が、このパターンです。なお、65〜74歳でも一定の障害があり後期高齢者医療に加入していた方は、このパターン1に該当します。
パターン2|74歳以下で蕨市の国民健康保険
蕨市の国民健康保険から、葬祭費50,000円が支給されます。ただし、会社の健康保険を辞めて(資格喪失後)3か月以内に亡くなった場合は、以前の健康保険から埋葬料が支給され、蕨市の葬祭費は対象外です。
パターン3|会社の健康保険(社会保険)
加入していた協会けんぽや健康保険組合から、埋葬料(原則50,000円)が支給されます。申請先は市役所ではなく、保険者(協会けんぽ等)です。被扶養のご家族が亡くなった場合は、被保険者に家族埋葬料が支給されます。
いずれの場合も、支給は1つの制度から1回のみで、葬祭費と埋葬料の重複受給はできません。故人様が最終的にどの保険に加入していたかを、先に確認しておくことが肝心です。
蕨市の葬祭費50,000円|申請方法と期限

蕨市の国民健康保険・後期高齢者医療の葬祭費は、葬儀を行った方(喪主)が申請します。必要なものと窓口は次のとおりです。
申請に必要なもの
- 葬祭を行ったことと喪主のフルネームを確認できる書類(会葬礼状、葬祭費用の領収書・請求書。請求書は発行日が葬祭日以降のもの)
- 喪主の振込先が分かるもの
- 喪主以外の口座へ振り込む場合は委任状
窓口と期限
窓口は、蕨市役所 市民生活部 医療保険課 医療費給付係(電話048-433-7736)です。申請期限は、葬儀を行った日の翌日から2年で、時効を過ぎると申請できません。
蕨市も、国民健康保険の被保険者が亡くなられたとき、葬儀を行った方に葬祭費50,000円が支給されるとし、「葬儀を行った日の翌日から2年を経過すると、時効により申請できなくなります。」と案内しています。
葬儀の領収書や会葬礼状は、申請の証明書類になるため、捨てずに保管してください。当社では、葬儀後にお渡しする書類とあわせて、申請時期をご案内する体制です。
以下の記事では葬儀後にやるべき役所手続きの全体について、詳しく解説しています。
蕨市で葬儀後にやるべき役所手続きは?|期限と窓口を一覧表で解説
葬儀費用そのものを抑える制度|蕨市の市民葬

給付金とは別に、葬儀費用の一部を市が直接負担するのが市民葬です。仕様は2種類で、負担額が異なります。
- 仕様1(通夜・告別式あり):市負担63,000円、施主負担の参考額176,720円
- 仕様2(簡素な形式):市負担100,000円、施主負担の参考額46,220円
さらに、故人様と喪主の世帯全員が住民税非課税の場合は、市が50,000円を負担する追加支援があります。経済的なご事情が厳しい場合ほど、手厚くなる設計です。利用条件(葬儀場所の要件など)と含まれない費用は、市民葬の記事で詳しく解説しています。
以下の記事では市民葬の仕様別料金と利用条件について、詳しく解説しています。
葬祭扶助(生活保護)|福祉葬

生活保護を受けている方の葬儀は、生活保護法の葬祭扶助により、火葬中心の葬儀(福祉葬)を自己負担なしで行える場合があります。
葬祭扶助の対象は法律で決まっており、検案(けんあん:医師が死亡を確認し、死因などを調べること)、ご遺体の搬送、火葬または埋葬、納骨など、葬祭に最低限必要なものの範囲に限られます。通夜・告別式の祭壇や返礼品といった一般的な葬儀の内容は、原則として含まれません。
絶対に守るべき順序は、「葬儀の前に福祉事務所へ相談」です。葬儀を済ませた後の申請は、原則として認められません。ご事情がある場合は、まず福祉事務所、または当社にご相談ください。
死亡一時金(国民年金)

自営業などで、国民年金の第1号被保険者として保険料を36か月以上納めた方が、年金を受け取らずに亡くなり、ご遺族様が遺族基礎年金を受けられない場合、納付期間に応じて120,000〜320,000円が支給されます。
日本年金機構は、死亡一時金の額を保険料を納めた月数に応じて120,000円~320,000円と定めており、受ける権利の時効は死亡日の翌日から2年と案内しています。
窓口は、市役所の年金担当課または年金事務所です。死亡一時金は葬儀費専用の給付ではありませんが、実務上は葬儀費用の補填として活用されることが多い制度です。
併用できる組み合わせ・できない組み合わせ

ここが、蕨市の制度活用の要です。代表的な組み合わせを表に整理します。
| 組み合わせ | 可否 | 補足 |
|---|---|---|
| 市民葬+葬祭費50,000円 | 併用可 | 市民葬で葬儀を行い、葬儀後に葬祭費を申請できる(故人様が国保・後期高齢加入の場合) |
| 葬祭費+埋葬料 | 不可 | 加入していた保険に応じて、どちらか一方のみ |
| 葬祭費+死亡一時金 | 併用可 | 医療保険と年金の別制度のため、要件を満たせば両方受給できる |
| 葬祭扶助+葬祭費 | 要確認 | 葬祭扶助は他の給付を差し引いて支給される運用が一般的。福祉事務所へ必ず確認 |
| 市民葬+非課税世帯支援 | 併用可 | 市民葬利用時の追加支援として設計されている |
たとえば、後期高齢者医療に加入していた蕨市民の方を市民葬の仕様2で見送る場合、施主負担の参考額46,220円に対し、葬儀後に葬祭費50,000円を受給できます。基本部分の実質負担は大きく軽減されます(別途の追加費目は必要です)。
申請もれを防ぐ時系列チェック

制度は、動くタイミングを間違えると使えません。葬儀前・葬儀後・2年以内の3段階で、やることを整理します。
| タイミング | やること |
|---|---|
| 葬儀前 | 市民葬を使うか決める(指定店へ「市民葬」と伝える)/生活保護の方は福祉事務所へ相談 |
| 葬儀後すみやかに | 保険証・資格確認書の返却手続き(要否は市に確認)とあわせて、葬祭費・埋葬料の申請準備(書類を保管) |
| 2年以内 | 葬祭費または埋葬料の申請/死亡一時金の請求 |
特に注意したいのが、市民葬と葬祭扶助は「葬儀前」に動く必要がある点です。葬儀を終えてからでは間に合いません。給付金の申請は葬儀後で構いませんが、2年の時効に気をつけてください。
蕨市の葬儀補助金に関するよくあるご質問

蕨市の補助金についてご相談の多い5つの質問にお答えします。申請前の不安解消にお役立てください。
家族葬や直葬(火葬のみ)でも葬祭費はもらえる?
通夜・告別式を行う葬儀や家族葬は、一般に対象です。火葬のみの直葬の場合の運用は、自治体により判断が分かれることがあるため、医療保険課へ事前に確認することをおすすめします。
葬祭費は誰が申請できる?
申請者は葬祭執行者(喪主)が原則です。振込先を喪主以外にする場合は、委任状が必要になります。
蕨市民でない喪主でも葬祭費を受け取れる?
蕨市民でない喪主でも葬祭費を受け取れます。葬祭費は、亡くなられた方が蕨市の国保・後期高齢者医療の被保険者だったかどうかで決まります。喪主の住所地は問われません。
死亡一時金と遺族年金は両方受け取れる?
死亡一時金と遺族年金は同時には受けられません。死亡一時金は、遺族基礎年金を受けられない場合の制度です。遺族基礎年金を受給できる場合は、死亡一時金は支給されません。寡婦年金との選択が生じることもあるため、年金事務所でご確認ください。
何から手を付ければよい?
まず故人様の保険証(資格確認書)の種類をご確認ください。使える制度は、それだけでほぼ確定します。判断に迷う場合は、当社のアフターサポートでもご案内しています。
蕨市の葬儀・補助金のご相談は中央福祉葬祭へ

蕨市の補助金は、制度ごとに窓口も期限も併用可否も異なります。使える制度は、故人様の保険の種類でほぼ決まります。判断に迷われたら、保険証をお手元に、お気軽にご相談ください。制度の確認から葬儀後の申請まで、一貫してお手伝いするのが当社の役割です。
中央福祉葬祭は、蕨市北町の「小さな蕨会館」を運営する地域密着の葬儀社です。蕨市全域(中央・北町・南町・塚越・錦町)を中心に、近隣のさいたま市南区・戸田市、市街地が一体化した川口市(芝・並木ほか)の皆さまの葬儀・法要に対応しております。
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