蕨市や川口市南部で、もしものときに備えて葬儀場を探しはじめると、「戸田葬祭場」という名前を目にすることが多いかと思います。荒川をはさんですぐ、通夜から火葬までを一つの場所で行える施設として、この地域で古くから利用されてきました。
とりわけ蕨市にお住まいの方にとっては、特別な意味を持つ施設です。市内に火葬場がない蕨市の「市民葬」という制度が、戸田葬祭場での火葬を前提に組み立てられているためです。
この記事では、戸田葬祭場の設備状況や全体像、式場の特徴、火葬料金、蕨市の市民葬との関係、そして利用の流れまでを、順にご説明します。
戸田葬祭場とは、どのような施設か


戸田葬祭場は、株式会社戸田葬祭場が運営する民営の斎場で、火葬場に葬儀式場が併設されています。まずは、施設の全体像から見ていきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | 株式会社戸田葬祭場(民営) |
| 所在地 | 東京都板橋区舟渡4-15-1 |
| 施設の性格 | 火葬場に葬儀式場が併設された総合斎場。安置・通夜・告別式・火葬・会食までを同じ施設内で行えます |
| アクセス | 都営三田線「西台駅」、JR埼京線「浮間舟渡駅」からタクシーで約10分。 駐車場は約120台 |
| おもな利用エリア | 板橋区・北区など東京北部と、蕨市・戸田市・川口市など埼玉県南部から広く利用されています |
「戸田葬祭場」という名称から、埼玉県戸田市に所在する施設と思われる方も多いのですが、実際の所在地は、荒川をはさんだ対岸の東京都板橋区舟渡です。
蕨市や戸田市からは荒川を渡ってすぐの近さにあることから、埼玉県南部の方にも利用されることの多い施設です。
戸田葬祭場が選ばれる理由|「移動のない」お別れ

戸田葬祭場のいちばんの特徴は、安置から通夜、告別式、火葬、収骨、会食までを、すべて一つの施設で執り行える点にあります。この「移動負担の少なさ」が、ご遺族様にとって大きな安心につながります。
一般的な葬儀では、告別式のあと、ご遺族様や参列者がマイクロバスなどで火葬場へ移動します。戸田葬祭場ではこの移動がないため、次のような負担がありません。
- 火葬場へ向かうマイクロバスの手配や、数万円ほどの移動費がかかりません。
- ご高齢の参列者が、乗り降りや移動で体力を消耗せずにすみます。
- 雨の日でも、傘の心配なく式を進められます。
- 式場に宿泊できるため、通夜のあと、ご遺族様が故人様に付き添って過ごせます。
蕨市のように、市内に火葬施設がなく、市外の火葬施設を利用することが前提となる地域では、この移動の少なさの価値は、いっそう大きく感じられます。
式場一覧|規模から選ぶ

戸田葬祭場には、本館と別館に、それぞれ規模の異なる複数の式場が設けられています。参列者の人数に合わせて選べるよう、おもな式場の特徴と使用料を一覧にまとめました。
| 式場 | 式場使用料(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| 本館3階 光の間 | 297,000円 | ・対応人数:最大90席(基本60席/予備30席)最も広い式場。じゅうたん敷きで格調があり、ほかのご葬家と動線が重なりにくい。映像や音響の設備もそろい、最大70名までの一般葬や社葬規模に対応。 |
| 本館4階 せせらぎの間 | 198,000円 | ・対応人数:最大70席(基本50席/予備20席)中規模の式場。家族葬から一般葬まで幅広く対応。同一フロアに2式場が設けられている。 |
| 別館 思食の間(しじきのま) | 253,000円 | ・対応人数:最大60席(基本50席/予備10席)家族葬から一般葬まで幅広く対応。隣り合わせに2式場が設けられている。独立した入り口が1階に設けられているため、会葬者が多い場合は受付テントの設営も可能。 |
空き状況や最新の詳細は、ご相談の際にお調べしてお伝えします。
式場選びの目安
ご家族やごく親しい方だけでお見送りする家族葬(10〜30名ほど)であれば、せせらぎの間などの中規模の式場が候補になります。ご近所や勤め先の方を広くお招きする一般葬の場合は、最も広い光の間が適しています。
参列される人数の見込みをお聞かせいただければ、式場の空き状況とあわせて、ふさわしい式場をご提案します。
火葬料金と付帯費用

戸田葬祭場は民営の火葬場のため、火葬料は火葬炉のランクによって区分が分かれています。一般に利用されるのは「最上等」で、骨容器(骨壺)は火葬料に含まれています。
| 費目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 火葬料(最上等・大人) | 80,000円(非課税) | 最も一般的な区分。骨容器は無料。上位に特別室・特別殯館の区分もあります。 |
| 骨容器 | 無料 | 火葬料に含まれます(白瀬戸・銀貼箱など)。 |
| 保棺料(霊安室) | 4,400円/日 | ご遺体をお預かりする場合。安置日数分がかかります。 |
| 待合室(席料) | 1席 990円 | 火葬を待つあいだに利用。人数に応じて部屋が用意されます。 |
火葬にかかる時間は、45分から1時間ほどです。そのあいだ、ご遺族様は待合室で過ごします。特別室などの上位区分を選んだ場合、火葬料も上がります。
蕨市の市民葬との関係

蕨市にお住まいの方にとって、ここは特に大切な情報です。蕨市の市民葬制度は、戸田葬祭場での火葬を前提に組み立てられており、制度を利用することで火葬料が抑えられます。
市民葬を利用した場合の火葬料(最上等・大人)は72,000円で、骨容器も料金に含まれています。一般料金の80,000円と比べると、火葬の部分で8,000円ほど負担が軽くなります。
市民葬には、通夜・告別式を行う「仕様1」と、より簡素な「仕様2」があります。市が費用の一部を負担するため、施主の方のご負担の目安は、消費税10%のとき、仕様1が176,720円、仕様2が46,220円です。仕様1で利用できる式場としては、三学院極楽殿と宝樹院会館の二つがあります。
制度の利用条件や、含まれない費用については、別記事「蕨市の市民葬」でくわしくご説明しています。市民葬を使うか、一般のプランで行うかは、総額を並べて見比べるのが確実です。中央福祉葬祭では、両方のお見積もりをお出しできます。
蕨市・川口市から利用する場合の考え方


戸田葬祭場は板橋区に所在する施設ですが、蕨市や川口市からも近く、多くの方が利用しています。お住まいの地域によって、選び方の考え方が少し変わります。
蕨市にお住まいの方へ
蕨市には火葬場がないため、火葬は必ず市外の施設で行うことになります。戸田葬祭場は、市民葬の指定火葬場でもあり、最も身近な選択肢の一つです。
一方で、「住み慣れた蕨の式場で、親しい方々と一緒に見送りたい」という場合は、蕨市内の式場でお式を行い、火葬だけ戸田葬祭場へ向かう、という組み合わせもあります。
この二つの進め方の比較は、別記事「蕨市の葬儀場一覧」でくわしくご説明しています。
川口市にお住まいの方へ
川口市には、公営の火葬場「川口市めぐりの森」があり、川口市民は大人30,000円の市民料金で利用できます。火葬の費用負担に限っていえば、川口市めぐりの森を利用するのが、もっとも合理的な判断といえるでしょう。
そのうえで戸田葬祭場が候補になるのは、めぐりの森の予約が取れず日程を優先したい場合や、移動の負担を軽減するために、ご葬儀と火葬を一つの場所で執り行いたい場合などです。
火葬料の差(80,000円と30,000円)と、移動費の差を含めた総額を比較したうえで、最適なプランをご提案します。
戸田葬祭場での葬儀の流れ

身近な方のご葬儀がはじめての方に向けて、戸田葬祭場を利用する場合の一般的な葬儀の流れを、順を追ってご紹介します。あくまで一例となりますので、参考としてご覧ください。
- ご逝去後、戸田葬祭場の霊安室へご搬送・安置します(ご自宅や当社会館での安置も選べます)。
- お打ち合わせで、式場・日程・プランを決めます。
- 納棺ののち、式場で通夜を行います(付き添い安置可)。
- 翌日、告別式を行い、同じ施設内で火葬します(移動はありません)。
- 収骨のあと、会食を行い、解散となります。
予約は葬儀社が行いますので、ご家族が手続きに追われることはありません。友引明けなど混み合う時期は、日程に少し余裕を見ておくと安心です。
利用の前に知っておきたいこと

戸田葬祭場を利用するうえで、あらかじめ知っておくと安心な点をお伝えします。
棺に納められないものがある
故人様の愛用品を棺に納めて見送りたい方は多いかと思います。ただし、戸田葬祭場では、公害を防ぎ、火葬炉やご遺骨を守るために、棺に納められないものが定められています。副葬品は、できるだけ少なめにご用意ください。
たとえば、ビニール製品や化学繊維の衣類、発泡スチロールなど、煙や有害物質の原因となるもの。
分厚い書籍や、水分の多い果物、大きなぬいぐるみなど、燃え残りやすいもの。
杖や釣り竿などのカーボン製品、携帯電話や眼鏡といった金属・ガラス製品も、火葬炉の故障やご遺骨を傷める原因となるため、お控えいただきます。
また、故人様がペースメーカーを使用されていた場合は、火葬前に必ずお伝えください。安全にかかわる大切な確認事項です。何を納めてよいか迷われたときは、遠慮なく担当者におたずねください。
予約は葬儀社を通して行う
戸田葬祭場は、ご遺族様から直接、式場や火葬の予約を受け付けていません。空き状況の確認から予約まで、葬儀社が専用のシステムを通して行う仕組みになっています。
ご希望の日程や式場をお伝えいただければ、私どもが手配しますので、ご家族が予約に追われることはありません。
ただし、これは予約の話であり、施設についてのお問い合わせ自体は、ご遺族様から直接なさっても差し支えありません。もちろん中央福祉葬祭でも、ご相談を承っています。
よくいただくご質問

戸田葬祭場について、ご相談の際によくいただくご質問を、Q&A形式でまとめました。
Q. 蕨市民ですが、市民葬を使わずに利用できますか?
利用可能です。その場合は、一般料金(火葬料80,000円など)でのご利用となります。市民葬(火葬料72,000円・市の負担あり)とは、含まれる費用や式場の選択肢が異なりますので、総額を見比べたうえでお選びいただくのがおすすめです。両方のお見積もりをご用意できます。
Q. 川口市民が戸田葬祭場を使うのは、どんな場合ですか?
公営の「めぐりの森」(市民30,000円)の予約が取れず、日程を優先したい場合や、式から火葬までを移動なしで行いたい場合が代表的です。火葬料の差と移動費の差を含めた総額を比較して、ご提案します。
Q. 家族葬だと、費用はどのくらいですか?
式場使用料、火葬料、参列人数によって変わります。蕨市の家族葬の総額は、100万円台のことが多いですが、戸田葬祭場での一貫施行(通夜から火葬まで一カ所で行う)の場合は、火葬場への移動費を抑えられます。くわしくは、別記事「蕨市の家族葬費用」と、個別のお見積もりでご確認ください。
Q. 直葬(火葬のみ)でも利用できますか?
利用できます。霊安室でのご安置のあと、火葬棟のみを利用する形式となります。故人様と過ごすお別れの時間の持ち方もあわせてご提案します。直葬については、別記事「蕨市の直葬(火葬式)」もご参考ください。
Q. 見学はできますか?
施設の見学は可能ですが、事前の確認や予約が必要です。ご希望の際は、中央福祉葬祭にお申し付けください。
まとめ~移動のないお別れを、いちばん近くで~
戸田葬祭場では、火葬場と同一敷地内に葬儀式場が併設されているため、通夜から火葬までを移動なく執り行うことが可能です。
ご高齢の参列者が多いご家庭や、蕨市のように火葬を市外で行う地域の方にとって、その負担の少なさは大きな支えになります。
戸田葬祭場で通夜・葬儀から火葬まで執り行うか、市内の式場と組み合わせるか。また蕨市にお住まいの方は、蕨市の市民葬を使うか、一般のプランで行うかなど、迷われる点は少なくないかと思います。
そうしたときは、どうかお一人で抱え込まず、ご相談ください。
中央福祉葬祭では、戸田葬祭場での一貫施行から市民葬のご相談まで、数多くお手伝いしてまいりました。戸田葬祭場のご利用や市民葬との比較、式場選びや日程のご相談も、24時間365日無料で承っております。
なお中央福祉葬祭では、ご葬儀に関する疑問や不安を解消いただけるよう、LINE公式アカウントも開設しております。友だち登録するだけで気軽にご相談いただけますので、ぜひご利用ください。
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