葬儀や法要の場面では、香典返しや引出物を選ぶことが欠かせません。
その多くは食品や日用品ですが、特に「食品」を贈る際には 賞味期限や保存状態 に注意が必要です。
秋は気温が落ち着き、食品の管理が比較的しやすい季節ではあります。
しかし同時に、秋から年末にかけては「賞味期限が迫る商品」が流通しやすくなるため、贈答品を選ぶ際に意識しておきたい点がいくつかあります。
■ 香典返しに食品が選ばれる理由
近年の香典返しでは、菓子・お茶・海苔・コーヒー・ジュースなど、食品系の品物が多く選ばれています。
背景には、
- 消費して形に残らない「消えもの」であること
- 世代や家族構成にかかわらず受け取られやすいこと
が挙げられます。
ただし「食品」である以上、賞味期限の確認 は欠かせません。
■ 秋から冬にかけて増える「期限切れ間際の商品」
全国的に食品流通は「年末需要」を見据えて動いており、秋口からは 賞味期限が年内いっぱいの商品 が多く出回ります。
そのため、10月・11月に行う法要や葬儀で食品を返礼品に選ぶ際、
「お正月を迎える頃には期限が切れてしまう」ケースが少なくありません。
消費者庁の「食品表示法」では、
- 賞味期限(品質が保たれる期間)
- 消費期限(安全に食べられる期限)
の明確な区別を義務付けています。
つまり「いただいた頃には期限切れ」という事態は、送り手として避けるべき配慮不足と見なされかねません。
■ 香典返し・引出物を選ぶ際のチェックポイント
- 賞味期限を必ず確認する
→ 特に焼き菓子・飲料系は製造日から半年未満のことが多い。 - 保存方法を意識する
→ 高齢世帯や一人暮らし世帯では「冷蔵必須」「開封後要冷蔵」の食品は不向き。 - 小分け・個包装の商品を選ぶ
→ 期限が近い場合でも食べきりやすく、無駄になりにくい。 - 食品以外の選択肢も検討する
→ 洗剤・タオル・カタログギフトなど、期限に左右されないものも安心。
■ 秋ならではの注意点
- 乾燥による包装の劣化
秋冬は空気が乾燥し、包装紙や熨斗が剥がれやすくなる → 保管・見栄えに影響。 - 連休シーズンの物流遅延
秋分の日や文化の日などの連休は、流通が混みやすい → 賞味期限ギリギリでの発送は避ける。 - 年末年始との連動
秋の法要で贈る商品が「年始まで保たない」ケース → 年越しを意識して品選びを。
■ 中央福祉葬祭でもサポート可能です
当社では、ご葬儀後の香典返しや法要引出物についても、信頼できる取引先と連携し、
賞味期限や保存状態を含めた品質確認 を行いながらご案内しております。
- カタログギフトの取り扱い(期限を気にせず選べる安心感)
- 食品ギフトの在庫・期限管理(最新のロット確認)
- ご予算・ご希望に応じたご提案
■ 出典・参考リンク
- 消費者庁「食品表示法に基づく期限表示」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/ - 国民生活センター「贈答品の賞味期限に関する相談事例」
https://www.kokusen.go.jp/ - 農林水産省 食品流通データベース